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◆活字中毒◆


小説や映画のレビュー
【過去記事】小林多喜二『蟹工船』
評価:
価格: ¥ 432
ショップ: 楽天ブックス
コメント:文体から伝わるもの

2014-7-24 別ブログより

 

・本書を選んだ理由
以前より興味があったので。

・感想
蟹工船、蟹の缶詰製造のために北海道からオホーツク海へ出航した船のお話。
蟹を漁獲し、船の中で缶詰加工する設備を備えている。当時は法整備が追いつかず、工場法も航海法も適用されず、まさに無法地帯であった。

本当に読みにくい文。
でもそのごちゃごちゃのノートみたいな文体から、船の中の悲惨さが感じられる。
不衛生極まりない環境、風呂にはほとんど入れないから垢が溜まる、体が痒くて掻いたら薄壁のように剥がれてくる。
長時間労働、暴力、暴言、仲間内での性暴力、栄養失調、病気、この世のありとあらゆる嫌なものを集めたような船。

季節労働に身を窶す労働者たちが主人公で、決まってひとりの人物が描かれるわけではない。

読むとなんだか胸にかーっとくる後味の悪さがあるので、食事の前後は読まない方がいいと思う。
短くてさくっと読める名作なので、青空文庫でひまなときに読んでみてはいかがか。

これを読んで、清潔なところにいられるぶん現代なんてまだましかと思ったけど、そうやって思うことこそがもうおかしいんだろう、世界基準では。

うーん、日本育ち。

|12:00| 小説 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 鳥皮女 - -
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