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【過去記事】江戸川乱歩『芋虫』ほか
評価:
価格: ¥ 561
ショップ: 楽天ブックス
コメント:思わず唇をなめてしまう

2014-4-7 別ブログより

 

おぞましくて妖しい小説が、すごい。
江戸川乱歩は母校の先輩です。

今は亡き小説ジャンル、探偵小説。
日本の探偵小説の親とも言える江戸川乱歩作品は、「怪人二十面相」シリーズで夢中になった人も多いかも。

今回読んだ『芋虫』を含む短編集は、乱歩の作品の中でも「奇妙小説」だったかな、とかに分類されるものだと思います。
おそらく大学の講義で表題作を見て、思わず文庫を購入したパターンで本棚に並んでいました。

『芋虫』
これは、恋愛小説なのかもしれない。
読むとどっと疲れて、汗をかく。
戦争で手足がなくなり、耳も聞こえず、しゃべることも出来なくなった夫とその妻の物語。
なかなか想像できない展開で食事中には読めません。

伏字の部分が多くて、底本が別のを買えば良かったと少し後悔した。
この文庫は、底本が伏字の部分をそのまま伏字で載せていて、解説にも原文がない。
現在の禁止用語を底本のままにするなら、伏字の部分は底本を補ってほしかった。
でもこの短編集を買ったきっかけはこれです。

『指』
王道ホラー。
場面がありありと想像できるような描写。ヒー

『火星の運河』
よくわからない世界観。ヤバイ。
なぜか官能的な気がするけど、話自体はそうでもない。

『白昼夢』
これはどっかで読んだ話だった。
超短編だけど破壊力があって、喉を溶けたロウが通っていくような不気味な感じがあります。
思わず唇を舐めてしまう。

『踊る一寸法師』
これはなんか濃い。
いつもニコニコしている人こそいざというとき本当にヤバイ。会社の先輩がそんな感じ。ヤバイ。
今までに読んだことがないタイプの小説かもしれないけど、いずれにせよ若干の意味不明さがあり、以前に読んだ東野圭吾の『黒笑小説』あたりを思い出します。

『夢遊病者の死』
割愛。

『双生児―ある死刑囚が教誨師にうちあけた話―』
これも読んだことがあった。
双子入れ替わりもの。この短編は、一人称目線の小説が多くてだんだん麻痺してくる。
どの人の人生にも、みんな、こういう秘密があるような気がしてくる。
飛行機が飛び立ったまま消えてしまうことがこのご時世にも起こるのだから、どこでどんな偶然や運命が重なったとしても、さして不思議ではない。
ちょっとありうることだから怖くて、たいがいありえないことだから小説として読めるのかも。
でも江戸川乱歩って、ぞっとするような描写が多くて困る。

『赤い部屋』
これはなんというか、読者を欺くような話ですごいおもしろい。
多かれ少なかれたぶん、私は「気持ち悪さ」っていう刺激を求めてこの本を読んだ。
で、この話は、そういう刺激をみんなで共有するために、要は百物語の奇妙な話バージョンを雰囲気たっぷりの部屋で開催してる団体にきた新人さんの告白した話。
今までにないスケールの大きさと彼の告白の衝撃に飲まれていく面々、その結末は…という話。

『人でなしの恋』
この話がいちばん好き。
誰も憎めない、仕方がないのかな。
夢のような結婚生活と、その結末のお話です。
桜が散る公園のベンチでこの話を読んでいて、
切なさ倍増でした。
あとこの話は、ずっときれい。
近松門左衛門の浄瑠璃みたいな雰囲気だと思う。
いやこれ浄瑠璃化できるよ。すごいよ。
読んで良かった。

|13:16| 小説 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 鳥皮女 - -
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