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◆活字中毒◆


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恩田陸『蛇行する川のほとり』
評価:
恩田 陸
集英社
¥ 580
(2010-06-25)
コメント:恩田陸は女の人なんだよね。

 
 んうう、久しぶりに恩田陸さんの本を読みました。すきとか言いつつ2冊目ですみません。相変わらず、建物の描写がじょうずだなあと思いました。高校生が川のほとりで合宿、という言葉のイメージからはちょっと離れた静かな様子が新鮮です。

 物語のキーとなる幼少時の事件については、あまりドカーンとした驚くべき真実ウ!!みたいな展開はなくて「ほうほう、そうだったんか」という感じで読めます。

 個人的に残念だったことは、ラストで香澄の美しさが失われてしまうところですね。

 物語の中で彼女と芳野はあらゆる人にとっての特別な存在として描かれますが、芳野の目線の文章が結構長くつづくことから彼女は案外普通のひとなんだとわかります。

 それと対照的に、最後まで香澄目線の文章はありません。それが彼女のミステリアスさを際立たせているわけですが、結局最後の最後にそれが出てきたことで、彼女も「わけありの家庭に育った女の子」というイメージに落ち着いてしまったように思います。

 静かで美しい雰囲気は読みやすいのですが、物語がなかなか進行しないので一気に読めるという感じではありませんでした。途中からもどかしくなってしまいモゾモゾします。それから、暁臣の姉の宵子についてはもう少し言及しないとイメージがわかないかもしれません。

 とは言いつつも、複数の人間がこちょこちょ絡み合っている感じは梨木香歩さんの『りかさん』シリーズに似たものを感じます。主人公が一人の恋愛小説を読むことが多いので、結構印象に残る作品でした。
|01:00| 小説 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by 鳥皮女 - -
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